On the yellow guardrail

正字正かなユーザー刑部しきみの清く正しいつつましやかなブログ

劇団じゃないほうのひとり

此処で何度か書いたが、私は一人っ子である。兄弟姉妹の居る人間は羨ましいと思う。だが、それは「きょうだいで遊んだりするのが楽しそうだから」なんていう理由ではない。子供の頃から考えていたのは、私がある日突然ひとりきりになる事の予想が簡単にたつ事だった。
先日両親が車で正面衝突事故を起こしそうになった。状況としては、あれで死んでいればかなりの確率で運転していた親父に非がある事になるようなものだった*1。下手をすればあの日から、私はこの家で独りきりの生活を始める事になっていただろう。私もいい年だから親戚など当てにはできないし、何も期待していない。葬儀やら埋葬やら動産・仕事用機材の処分*2やらの全てを私独りで片付けるという事を考えると気が重くなった。精神的に誰にも頼らず、一人だけで生きていける程強くありたい。一人である事には不安も寂しさもない。ただ、自分にしか背負えない物があって、それは耐えられる程だけれども、少し重たいだけだ。

*1:話聞いていたら、前の車がかなりいけないんだが、死んでしまえば誰もそれを証明できまい

*2:今の状態なら不動産も処分かな、家一軒は要らないや