日記／運転の話

深夜、小雨降る中の運転は大層気を使う。
ましてや、忘年会で泥酔した親父が後部座席でティッシュの箱やらなんやらを完全に無視してその上に座り込んで、ぐちゃぐちゃとコンビニのサンドイッチを寝ながら食しており、睡眠不足に陥ると謎の発作で倒れる母が、深夜で私が心配だからとついてきてくれているとくれば、なおさらである。
音量を絞ったオーディオからは無神経にも（iPod nanoのにおいての選曲の順番が悪い）みのもんたラップ(YouTube)やわらびパーク(ニコニコ動画)が流れてくる。
明滅する黄色信号の向こうで、警察が一時停止しない車両をとっ捕まえる為に待ち構えている。車内には泥酔者を乗せた時の特有の酒の臭いが漂うので嫌でも陰鬱になってくる。

深夜の一時に飲み屋から呼び出され、自宅に帰ったのは二時前。私は、こういう酒の飲み方は好きではないけれど、たったグラス一杯のストリチナヤで自分の心を慰めるしかないのだった。