On the yellow guardrail

正字正かなユーザー刑部しきみの清く正しいつつましやかなブログ

先日の話

買い物に行った帰り、駐車場で今から買い物をするのであろう若い母親と、幼稚園児と思料される女児を見かけた。女児は空の子供用カートをくねくねと引きながら、母親の後をのたのたと付いていく。不意に、母親はぴたりと立ち止まる。くねくねカートの女児は母親の横に並ぶ格好となる。
「はよしぃやボケッ! トロトロ歩きよってから、なんしよんよ!」
女児はいきなりバチッと音を立てて頭を殴られ、間髪入れずに脛の辺りを蹴られた。だが、女児は何の反応もしなかった。泣く事も、痛がる事も、抗議もしなかった。蹴られた衝撃で少し足元がふらついていたが、からからと空のカートを引いて歩いていた。子供の歩くのが遅いのが原因で天が落ちてくるかのように、烈火の如く怒る母親。何も反応の無い女児。凄く異様だった。