On the yellow guardrail

正字正かなユーザー刑部しきみの清く正しいつつましやかなブログ

卑屈な精神と絶望しきった胸の底の底

数値化出来てしまえばどんなに楽かとは思う。数値にならず、ただ結果のみ排出されるブラックボックス、あるいはままならない身体と脳を抱えて生きていかなければならない。入力された1と1を足しても2にならない世界がこの世にはある。あるんだよ。皆はそれに気がついているのかいないのか、私は貴方ではない。2にならない1と1を持て余して、放り投げてしまうのは愚なのだろう。愚でしかないのだろう。だけれども、投げ出したって誰も怒らない、冷ややかな目で私を見るだけだ、投げ出そうと抱えようと必死で2を求めたとしても、貴方たちは等しく私を下衆な生き物としてみているだけじゃないか、何もしてくれないのに、そんな目をしなくたっていいだろう。放っておいてくれ。私の答えが2でなかったとしても責めないでくれ、虚数を召還するだけの無意味な呪文、アルゴリズム、道順と手順と化したとしてもそれは貴方のせいじゃないけれど、だから私を見ないでくれ。教室の真ん中に立たされて後ろの正面に私は蹴られる、罵られ、私は篭目の中で永遠の鬼にされようとしている。切り裂いてくれるのはあの優しい蛮刀だけだ。生暖かい血と一緒に救済が訪れる。そして再び永遠の鬼としての生がはじまる。瞬間の救済と永劫に近い地獄の中で生きている。限りなく2に近い数値は正解じゃない。きっちりの2を求められている。誰もそんなものを出せない癖に、誰かが出してくれると期待していて、出せば出したでやはり鬼にされるのだろう。そういう世界に生きているんだから。