On the yellow guardrail

正字正かなユーザー刑部しきみの清く正しいつつましやかなブログ

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眠れないので泡盛を呑みながら書く。衛生面で問題があるので普段は自室で飲食はしないのだが、たまには良いだろう。
初恋の人が去年事故で死んだ。かねてからの夢が実現しかけていて*1、まるで「俺の夢はこれからだ!」みたいな、打ち切り漫画のような死に方だった。
友人達と彼の実家に行って、疲れ果て窶れた表情の御母堂が「これしか真面目に写ってる写真が無いの」と仰った、少し表情の硬いイケメン*2の写真のその横には、既に火葬されて小さくなってしまった奴が居た。辛いとか悲しいとかいう気持ちもない事はなかったけれど、なんというか、自分がどう思っているのか判んなかった。祖母の葬式の時もそうだった。生前誤嚥性肺炎でさぞ辛かっただろうに、眠っているかのように綺麗な遺体の傍にずっと付き添って居て、お棺に入れて、火葬して、骨に成って、足から順に骨を拾って、骨壷に綺麗に収めて、それでもやはり自分がどう思っているのか判らなかった。混乱はしていなかったけれど、なんか脳のどこかが鈍かった。多分悲しかったのだろう。今でも彼の家の犬のにおいと線香のにおいが混じったにおいと、祖母を火葬した後の煙臭いにおいが脳裏によみがえってくる事がある。
高校時代の演劇部の相方は晩夏に入院して以来、現在でも治療を続けている。
たまに思う。なんで自分みたいな夢も希望も目標も無く死んだように生きている奴が特に不具合も無く生きているのかと。理不尽だ。
Wikipedia悲しみという項目があった。事実を否定するほどでもない悲しみの場合は、怒りによる拒絶は発生しない、らしい。最初訃報がマイミクの日記にあった時、戸惑ったが、怒りはなかった。その後で頭の奥が重く暗くぼんやりしてきた。あの時は思考力が低下していた気がする。
なんか書いてるうちに段々訳わかんなくなってきたから止める。疲れてきた。

*1:そして小さいものなら実は既に叶っている

*2:世間一般的評価で結構イケメンと云えるタイプの顔