On the yellow guardrail

正字正かなユーザー刑部しきみの清く正しいつつましやかなブログ

姑獲鳥の夏

Rちゃんも誘ったのだが、結局ねじと二人で観に行く事に。私用により十五分程遅刻。連絡も入れることが出来なかったので非礼を詫びると、「三十分以内に待ち合わせの相手が来るって素敵な事だね!」と返される……兄貴、失礼を承知でお尋ねしますが、今までデートで遅刻しなかった事って何回あるのですか? とりあえず喫茶店で珈琲。私は空腹だったのでパンケーキも食べる。さて映画の話。

まず未見の方に二、三

ええと、演出、目の弱い人間には非常に目が痛いです。目薬が要るよ。てゆか仕事で疲れた目には非常に辛かったです。それから、原作は読んでおかないと多分いろいろと判らない。関口の「この周りに有るのは墓場と癲狂院だけだ云々」は原作読んでいないと多分判らないだろうて。まぁ、この後で榎さんが「まるで癲狂院だぜ」みたいな台詞を云うので一応大丈夫かもしれないけど。あとは、最後のシーンも原作読んでないとしっかり判らないんじゃないかなぁ。

演出とか

舞台的なのと映画的なのが混ざっていてなにやら不思議な感じ。かなり煩い感じもするけれどね。憑物落としのシーンはマジで目がやられた。痛い! あと、映像がぐるぐる回るのでちょっと酔った。映画館の緩い勾配が眩暈坂と化す。
全体の雰囲気(建物とか古書とか)がとても良いと思った。久遠寺医院の建物萌え。あと、京極堂の書庫のなまこ壁とかに激しくはぁはぁした。でも、古本はもっと有っても良いと思ったよ。むしろぎゅうぎゅうにあって欲しかった。

配役

ええー、と思った人が案外はまっていて(EX:木場)、期待してた人が案外不満が残ったり(EX:京極堂、敦子。特に敦子だな)、これは思っていたのとかけ離れていて面白いと思った人が非常に良かったり(EX:榎木津)。関口と久遠寺菊乃と久遠寺牧朗は滅茶苦茶良かった。ここらは文句云いようが無い位自分の中で大ヒット。牧朗、なんか見たこと有る人だと思っていたら恵か。

その他色々

  • 最初に御祓済の判子が出てきて吹いた。
  • 展開速いねー。
  • 柘榴かわええ。にゃーんーこー。でもちょっとにゃあにゃあいいすぎ。にゃあ。
  • ねじが、もし別の話が映画になるなら観てみたいのは「絡新婦の理」だって云っていた。でも、「姑獲鳥の夏」ですらかなり詰め込みまくりだったから、やるとしたら前編後編になりそう。