On the yellow guardrail

正字正かなユーザー刑部しきみの清く正しいつつましやかなブログ

今日買った本とマテリアル・パズルの話

BAMBOO BLADE、コジロー良い先生してるじゃないか。
今月号の「マテリアル・パズル」でエイキが乞食をしていたような描写が有るんだが、それ関連で阿部謹也ハーメルンの笛吹き男」より引用。

職人だけでなく乞食も組合を結成していた。乞食とは中世キリスト教社会ではポジティブな身分であって、現代のように遠慮がちなネガティブな地位には立っていなかった。マシュケ教授によると、乞食は貧民とは違ってひとつの職業として認められた人々であって、専門的職業知識を必要とし、あらゆるトリックを使って同情をひく事を仕事としていた。ボッシュの描く「乞食の様々なトリック」をみると、乞食がまさに立派な「芸術」であり、大変な努力と才能を必要とした事が納得できる。

MPの世界は中世キリスト教社会じゃなかろうけれど、他人の同情をひいて物乞いを成功させなければならないのはどの世界でも同じだろうと考えたので引用してみた。つまりエイキには乞食は向いていなかった、だがそれでも乞食をする事を強いられ、トリックではなく*1本当に手を潰されてしまった、みたいな感じかな。
ハンマーで砕いたのはやっぱり、切るより見た目がぐちゃぐちゃになって悪くなるからかなぁ。見た目が悪ければ悪いほど同情ひけるだろうし。

*1:彼の性格的にやりたがらなかったんじゃないかなぁ