精神科に行った
私の通院は一ヶ月ごとだ。
複数の他人の前に出るので、なるべく化粧も服裝もそれなりに氣合を入れて行くのだが、それは多分惡い方向に解釈されてゐる。
五月に入ってから希死念慮がひどくなった。
昼は怠惰に眠り、夜は腦の重さをアルコールで胡麻かしながらひたすらインターネットの世界にゐる。
本もほとんど讀めなくなった。
私は元気さうに見えるらしい。さうだらう。化粧は普段引かない上のアイラインやチークまで完璧だし、服裝も春らしいものをチョイスしてゐる。それは武裝だから。だが、それは特に高齢の男性には理解されづらい。
さういふものなのだらう。私はもう諦めてゐる。云ふ通りに藥さへくれれば、それで良い。
自立支援の期限が七月に來るので書類などを持ってきて欲しいと支払いの事務のお姉さんに云はれた。その時、精神障害者保健福祉手帳も一緒に申請すれば事務手数料が一括で濟むと云ふ一文があった。知らなかったので、私は一度歸ってご飯を食べてからもう一度障害者手帳について訊いてきた。
ケースワーカーの人に色々説明を受け、書ける所だけ申請書を書く。
あとは通帳のコピーや寫眞が必要との事だったので、今度折角買った新しいカメラで顏寫眞を取り、大きさを合わせて提出する事にする。
私は健康さうに見える。
それは、体格はクソデブでもデブ用のかはいい服を着てゐて、化粧が上手ではないがそれなりに出來て、コミュ症ながらも一應は会話のスキルがあるからである。
私は健康さうに見える。
たくさんの薬を飮み、昼は眠氣に苦しみ、夜は死にたさで手首に刃物を当てたくなりながら。勿論それには意味が無いのでさうしない。かすり傷を付けた処でなんの意味もない。かと云って抉る樣に傷をつければ、今度は外科の世話になってまた金がかかる。
もう限界だ。
私は死ぬしか無い。
それ以外の道に、未來などない。