On the yellow guardrail

正字正かなユーザー刑部しきみの清く正しいつつましやかなブログ

私が正かなを使ふ理由

例の正かな本、次の號の國語問題の關係になるのだが、誰かの目に付く樣にアウトプットしないと自分でもなかなか文章にならないので、なんとなく書く。
どうせほとんどの人間は見て居ないだらうし。

現代假名遣は結構ダルいというか苦手だつた

山口縣というクソ田舎のクソ公立學校に通つてゐたのでまあ其の邊は御察し考慮して戴きたい感じがするのだが、國語の成績はそこそこであつたと思ふ。そもそも5段階評価で5以外になつた記憶がない。あ、誰ですか、5が一番悪いん? つて云つた奴。しばく。
だが私はテストに出る文法問題が滅法苦手で、苦手だつた理由は「何故かうなるのかわからない」という單純な理由だつた。変則的な箇所を「原則として〜」などと意味のわからない事をいはれて、結局理屈として何一つ納得できないものを覚えるのは苦痛でしかないので、覚えられなかつた。をはり。

10年位前の話

私が「自宅で」インターネットに入り浸る樣になつたのは20歳も終はりに近づき、バイト代で自宅をインターネットと繋げた事で實現した。それより前はお金が無かつたので、學校のPCでインターネットの世界と繋がつてゐたのである。
そして自分のウェブ日記*1に偶然アクセスしたのが、黎明日記を書いてゐたtheoriaという人間であり、彼は當時正かなづかひを用ゐて日記を書いてゐた。そしてまあ、彼の日記上のリンクから闇黒日記の野嵜さんを知つたのである。
本当によくある話で、書く方も正直つまらないが、この邊を省くと最近の人は全く私がどうしてかうなつたか分からないだらうと思つて書くしかなかつた。昔話をはり。

答えは此處にあつた

で、正字正かなの民がバイブルとして携える福田恆存「私の國語教室」なるものを私も買つてみたのです。現代假名遣ひになつた經緯については、いろんな方がもう嘆きながら書いてゐるので割愛。説明すると胸糞悪くなるし。
で、正字正かなはとても理に適つてゐて、活用も美しい。しかも、元元の漢字の意味もきちんと考慮したものであると知つた。
美しくて理論的で、私を説得するのに、これ以上何が必要で有りませうか。無いでせう。無い。無いのだよ。

……をはりです

え、それ以外は? と聞かれさうだが、マジでそれ以外ない。
他に何があるのか教へてほしい。逆に。
とりあへずここで一旦御終ひ。何か思い出したらまた書く。

案の定

仮名遣いが間違つてゐたという。直します、直しますので。

十年一昔

十年前の日記はさるさる日記だつたので、既にインターネットの海の藻屑になりました。合掌。

追記

買ひなさい、眞實が欲しいのなら。

歴史的かなづかひは生きてゐる! - 「正かなづかひ 理論と實踐」公式サイト
http://seikana.org/

*1:懐かしい響きですね