On the yellow guardrail

正字正かなユーザー刑部しきみの清く正しいつつましやかなブログ

この不器用な体と矮小な頭脳と病んだ心を見えない誰かが棺桶で引きずっている

私は機転や応用が聞かない。基本的には物事は「額面通り」受け取る。分析は後でやる。事故とか他人との衝突を起こさない限りは大抵それでなんとかなる。
で、額面通りに受け取ってはいけない場面というのが世の中には数多存在するので、マニュアル通りにさっぴいたり、割り増したりする。全てはゆがんだ知識とひずんだ経験という襤褸のマニュアルに基づいて行われる。頭の回転が早くないので、引き出しを多くしないと処理ができなくなる。
オーバーフローして固まる私は、この上なく醜い。殺してしまいたい。私がフリーズしたら、killかshutdownしてくれるsudo権限を持った『何者か』が必要だ。その何者かは正しくなければならない。その何者が宗教でも他人でもない私は、その何者かを自分に設定するという危うい行為でとりあえず生きている。私は神ではないが、己においては神と定義しなければならない。
私は、なるべく正しいものが欲しい。
だから小説は読まない。技術書や辞書を読む方が有意義で、おおよそ小説を読むことは時間の無駄である。だから私の読書は趣味ではない。強迫観念によって、本を読む。命がかかっている。マニュアルの誤りは意図しない事故や意図しない醜い死を招く。正しいものを、正解に近いものを欲しているのに、間違いを犯す。苛立たしい。
私は巨大な辞書になりたい。インターネットと同期したい。清濁・正誤を全部己の中に取り込んでしまいたい。それから、判断したい。実行はその後でいい。