On the yellow guardrail

正字正かなユーザー刑部しきみの清く正しいつつましやかなブログ

Web vs DTP

いや対決させる意味が分からんけど、昔Webプログラマとシステム的なプログラマのアレコレでどっかの誰かが煽り記事とか書いてたし。どこの誰とは云わないけれど。
闇黒日記 平成二十二年二月二日
http://members.jcom.home.ne.jp/w3c/omake/diary.html

私にしてみれば、紙媒體におけるやうな「堅牢なデザイン」こそが「正しいデザイン」だと思ひ込んでゐるデザイナ諸氏の存在の方が邪魔なのであつて、そのせゐでウェブ上に大量の「おしゃれなウェブサイト」が氾濫してゐるのだと思つてゐる。そんなに凝らないでも、何うせウェブブラウザやら何やらにテキストを流し込めば勝手にレイアウトして呉れるんだからそれでいいぢやんとか思ふのだが、それが多くの「紙媒體のデザイナ」氏には「我慢ならない」事に思はれるらしい。と言ふか、ほぼ全てのデザイナ氏は、テキストなるものの存在それ自體が鬱陶しいものだと思つてゐるらしく、意地でも畫像を使つてやらうとする。テキスト流し込みをデザイナ氏は極端に嫌ふ。私にはそれが解せない。

「堅牢=正しい」んだって訳ではないですけれど、まー、自分のミスとかで意図しないデザインになるのは嫌じゃあって感じですね。ブラウザで異なるとか云われりゃ個人サイトなら「うるせぇ黙ってちょろめ使え、気になるならCSSも画像も全部切れ」で終わらせられるんですけど、仕事じゃあそうはいかんのですよねー。
マジで「ユニバーサルデザイン!」とか云い出すと自分の色彩やデザインの感覚はあんまり使いもんにならんし(=自由に出来ないって意味で)、「じゃあフルフラッシュでヨロピク!」なんて発言された日にはウンコすぎてそりゃジェイソンマスクも汚物退治に蛆虫退治にと東に西に大暴れだし、そもそもCMYKRGBっていうもう全然違う「色の世界」でできてるものをマッチングさせるのがほげー(もうコレセブンセンシズとかその辺の感覚の世界な気がする)だし、オサレなWebサイトなんて死んでも作れないから自分のサイトがああなってるのだし、あばばばば。
Webの授業中に「あーもうこの辺のリンクとか全部テキストで終わらせてぇFlash使いたくねぇ大体もうこの業界はケータイサイトが普通なんだしああもうウンコウンコ」と思いながら、歩兵のうたを脳内再生しつつPhotoshopの上でぼそぼそとデザインを組んでいて、すっかり目が死んでる私に某非常勤せんせーってば「Webデザインとかで仕事しないの?」とか仰ったんだけど即答で「は? 絶対ヤダ」とかタメ口にもなりますよそりゃあ(非常勤講師は曲がりなりにも先生だし年上です)
画像でもテキストでも綺麗に見えるのが、個人的には「一番いい」デザインだろうなーとは思ってます。つまり、どこの要求を完全に満たすのも無理ってヤツ。