On the yellow guardrail

正字正かなユーザー刑部しきみの清く正しいつつましやかなブログ

優しさは有限なんじゃろうか

あれだよ、「結婚したら優しくなくなった」とかいうのはさ、結婚する前までに全部その人に対する優しさを使い果たしちゃったんよ。あとね、他人なら許せても身内だと許せないアレとか。
でよォ、マザーテレサみたいな人なんてそうそう居らんのよぉ。他人に優しくしたらどっかで見返り求める訳じゃん。別に金とか物じゃなくてよ。いや、むしろそういうのだけで済まされたらなんか気分悪くね? それより、感謝の言葉とか、その人が成長する事とか、そういうのだって嬉しいやん? 優しくした相手が感謝しなかったりとか、全然成長しなかったら、それってなんか損した気分にならんか? そりゃ、「間違った優しさ」はあるよ。絶対あるよ。でも、だからって、それは他人に優しくせん理由にはならんよ。優しいってのは単に甘い言葉かけたり必要以上に相手に何かをする事じゃないけえ。ただ、その匙加減って難しいわけじゃん。私は貴方では無い訳よ。貴方が本当に欲してるものなんかわからん。判る努力はするけど、たまには間違うし、適切でない時もある。そういう時は云って欲しい、溜め込まれても困るし、私がまた間違うから。で、その時は出来るだけ怒らんで云って欲しい。多分貴方がそうされると厭ッて思うように、私だって指摘は聴きたいけれど、同じ内容でも恫喝は聴く気にならんのよ。
さっき「優しさを使い果たす」って書いたけど、別に一方的に減るもんじゃないんよ、ものじゃなくて感情なんだから。ちゃんと増えるんよ。優しさは人から優しさが返ってくるとそこで増えるんよ。適切な方法で優しくされて厭な気分になる人は多分居らんと思う。嫌いな人からの優しさは素直に受けとれんとは思うけどね。裏のある優しさってのもなくはないし、感謝しつつも心の何処かで疑っている自分ザンギエフ、みたいな所があるのはもう仕方ない。でもそれを口にしたらなんかおしまいのような気がするんよね。
つまり何が云いたいかっていうと、「相手が優しくなくなった」とぼやく貴方が「相手に対して優しくなくなった」って事はないんですか、って事です。