On the yellow guardrail

正字正かなユーザー刑部しきみの清く正しいつつましやかなブログ

畜生

子供の頃から何度もみる、置いていかれる夢を今日もみた。結末も救いも無く途切れる夢は相変わらず突き刺さるように痛くて、泣きながら30分ほど早く起床した。
夢の中の私はいつも無力な子供で、己がちっとも成長していないように思える。論理的な言葉を吐き出そうにも嗚咽が邪魔をして何も言えない。赤い自転車。錆びたブランコ。朽ちかけたコンクリートの階段。何も無くなったアパートの一室。誰も居ない世界。自らの立てる物音が酷く大きい。自ら孤独を選び取るのではなく、孤独であることを押し付けられる世界など絶望の領域だ。
何故昔からこの夢を見るのかは判らない。ただ、私が『見捨てられる』『置いていかれる』事に酷くおびえている事だけは、わかるけれど。